愛と勇気の英雄伝承
昨日の街の商店街へ向かう。
「ふんふふ〜ん♪」
初めてのお使いと言う事もあって、
とてもワクワクしていた。
「そーだ!今度、リベアと一緒に来よぉ~っと!」
妹のリベアと一緒に来ているところを想像するだけで
顔がにやけてしまう。
「えっと・・・ピ、ピ、ピーマン下さい!!」
緊張しながら、ピーマンを注文するラズリを
ニコニコしながら、八百屋のおじさんがピーマンを売ってくれた。
「お嬢ちゃん、可愛いから、1つオマケしておくよ!」
そう言って、袋にピーマンをもう一つ詰めてくれた。
ラズリは、ぱぁぁぁ!と顔を輝かせ
「あ!ありがとうございますっ!!」
と、何度もお礼をする。
帰り道。
「わっ!!」
「きゃあ!!」
急に驚かされ、後ろを振り向くと・・・
「ルシフ?!あなた寝て・・・あ…」
時計を見ると、家を出てから
もう2時間がたっていた。
「そんなに長く寝てなんねーよ、笑」
ルシフは、笑いながらさりげなく
荷物を全部持ってれた。
「ありがとう!ルシフって、優しいのね♪」
ニコッとラズリが笑いかけると
顔を夕焼け色に染めながら、
「どういたしまして。」
と、ぶっきらぼうに言うルシフがとても可愛く見えた。
「よし!宿屋まで、競争よ!!」
「うぉ?!ちょっ、俺不利じゃねー!!??」
文句を言いながらも
走ってきてくれるルシフの優しさに
惹かれていく自分がいた・・・。