半分のキモチ
次の日。
昨日より気分は軽い。
きっとちゃんと笑える。


駅のホームを降りると目の前にあるベンチに、かっちゃんが足を延ばし眠そうに欠伸をして座っていた。
そして、私を見つけると「はよ!」と立ち上がった。


「おはよう。昨日はありがとう」

「気分は?」

「あっ、大丈夫です」

「そっか、そっか、良かった。良かった」

「誰かと待ち合わせ?」

「んん、宮本待ってた」

「私?」

「そっ、また俺が知らないとこで泣かれたら嫌だし」

「え?」

「昨日はギリだったからな。下手すれば宮本が帰ったの知らないままだったし」

「大丈夫だよ」

「宮本の大丈夫は当てにならない」


そう笑うと「って訳で学校に行こう」と隣に並んだ。

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