半分のキモチ
別に深く考えてなかった。 
ただ、かっちゃんが私を心配してくれてるのは分かった。


かっちゃんと一緒に学校へ行き教室へ入る。
一瞬、教室がざわめくけど誰も何も言わない。


昼休み、かっちゃんが「一緒に俺も弁当食う」と京子と私の所へ来た。


クラスの視線は感じるけど、やっぱり誰も何も言わない。


ちょっとおかしい。
いつもなら、誰かが冷やかしクラスが騒がしくなりみんなが笑う。
それがない。


「なんか、みんなおかしい」


素直な気持ちを口にした。
それはかっちゃんにでもなく、京子でもなく、独り言のように。


「そう?」と答えたかっちゃんは何時ものように笑っている。
京子は何も言わず、私とかっちゃんを交互に見て笑っている。


いや、
おかしい。
だけど、聞ける相手が居ない……


"やっぱり納得いかないんだけど"


小さな紙に書いて京子までそのメモを回してもらう。

"何が納得いかないの?"

"みんなが何も言わない"

"何もって何?"

"かっちゃんと一緒に居ても。何時もなら冷やかしたり騒いだり"

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