半分のキモチ
"かっちゃんと冷やかして欲しいの?"

そんな京子からのメモを見て、後ろの方に居る京子を見て"違う"と口を動かすと京子が笑っている。


"ごめん。嘘だよ。昨日さ……"


次に京子から回って来たメモを見て「マジで!」と授業中だと言うのに声を出してしまった。


「どうした宮本。何がマジで!なんだ」

「あっ、いや……あの。すみません」


前に居るかっちゃんが私を見て"バカ"と笑っている。


いや、いや、バカって……
原因は君だよ。君!


かっちゃんを睨んでまた京子のメモを読み返した。


昨日、かっちゃんは私に言っていた通り学校に戻ったらしい。
遅れて来たかっちゃん。
朝帰ってしまった私。


それをクラスの男子が結びつけ「克巳。宮本とサボってたのかよ」と冷やかしたらしい。
それに何故かかっちゃんはキレたらしい。


それにと言うか、そう言った男子の後に「付き合ってんじゃん」と笑った清水にらしい。


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