半分のキモチ
もう、楽しむ気分になんてなれなかった。
こんなに騒がしい中でも頭の中には清水の言葉。
こんなに熱気があるのに私の背中には清水の体温。


私が清水を好きだと思っている限りは、私の世界はきっとループしている。
歩いても……
歩いても……
同じ場所に戻って来てしまう。


考えても……
考えても……
行く着く場所は同じ。


どうすれば、このループから抜け出せるかは分かっている。
だけど、このループから抜け出せない。


自分の気持ちをごまかして
また、ループするしかない。


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