半分のキモチ
男の割り振りと女の割り振りも決まった。
店のメニューも決まり後は当日の準備だけ。
その日から文化祭に向けての準備が始まった。
面倒だと思っていたことも、文句を言いながらもやればそれはそれで楽しい。
文化祭まではりさと帰ることも出来ない。
だけど、帰ってからのメールや電話でお互いのクラスの話で盛り上がり、燻っていると思っていた火種のことなんて忘れていた。
「ちょっと!清水!そこは赤だって言ったじゃん」
「赤?さっき三上はピンクって言ってたぜ」
「三上君が?もう!話聞いてなかったのかな……」
「ピンクも赤も同じような色だろう」
「違うじゃん。全然違うし。ここが黄色だから赤の方が絶対に良いの」
「はい。はい。塗り直すよ」
気まずいと感じていた宮本とも文化祭の準備でそれどころじゃなくなっていた。
だけど"友達"は錯覚なんだってことだけは頭から離れることはなかった。
店のメニューも決まり後は当日の準備だけ。
その日から文化祭に向けての準備が始まった。
面倒だと思っていたことも、文句を言いながらもやればそれはそれで楽しい。
文化祭まではりさと帰ることも出来ない。
だけど、帰ってからのメールや電話でお互いのクラスの話で盛り上がり、燻っていると思っていた火種のことなんて忘れていた。
「ちょっと!清水!そこは赤だって言ったじゃん」
「赤?さっき三上はピンクって言ってたぜ」
「三上君が?もう!話聞いてなかったのかな……」
「ピンクも赤も同じような色だろう」
「違うじゃん。全然違うし。ここが黄色だから赤の方が絶対に良いの」
「はい。はい。塗り直すよ」
気まずいと感じていた宮本とも文化祭の準備でそれどころじゃなくなっていた。
だけど"友達"は錯覚なんだってことだけは頭から離れることはなかった。