半分のキモチ
「バカみたいに、ね」

「何だよ。本当のことだろう」

「清水君てさ。彼女にもそうなの?」

「は?そうなの?って」

「……彼女には違うか、」

「だから、何だよ」

「彼女にもって言うか、清水君の場合は愛子にはって感じか」


中山の視線が俺を責めているように感じた。


「別に良いけどさ……文化祭って3年の行事では最後の大きな行事じゃん。だから愛子は気合い入ってるんだよ。清水君と……」

「俺と何だよ」

「卒業までに普通に話したいって、文化祭がきっかけになればって、だから清水君と普通に話せたって喜んでたんだよ」

「……だからって、無理して倒れたら意味ねーだろう」

「まーね。そうだけどさ」


俺と中山の視線がベッドにいる宮本に向いた。

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