半分のキモチ
「カラオケ行くんでしょ?」

「行くよ」

「じゃあ、早く行けば?」

「行くよ」


……な、何?
最後の嫌がらせですか……清水さん。


「……りさと別れた」

「は?え?振られたの?」

「何で振られるんだよ。逆だよ」

「逆?」


だって、清水はりさちゃんを好きだったんだから、清水が振るなんて思わないじゃん。


「まぁ、愛想はつかされる一歩手前だったんだけどな、」

「そ、そうなんだ……」

「まぁな~」

「……」

「……」

「……」

「って、それだけかよ」

「あっ、ん……元気出してね?」

「だから、振られてねーって。しかも、疑問形かよ」

「だって、」


私は清水に振られてるのに、何を言えば良いのよ……
妙に清々しい顔しちゃって……

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