半分のキモチ
また何も変わらない。
先に進むことなんて出来ないんだ。


「俺、4組かよ」

「一緒じゃん」


少し離れた場所で清水がかっちゃんとハイタッチをしている。

呑気な奴め!
私がこんなに悩んでるって言うのに!


「おっ、宮本!お前何組?」


そんな私の視線を感じたのか、清水が手を挙げ私を呼んだ。

私なんて眼中にないのなんて分かってるよ!
だけど、ムカつく。
少しは気にして欲しい。
気まずいって避けるくらいして欲しい。


「は?同じ4組だよ!」


私は不機嫌に答え先に教室へ向かった。


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