半分のキモチ
「克巳が宮本のこと好きとか意外だよな」

「あぁ、そうだな」

「もっと驚くかと思ってたけど……」

「……ビックリしてるよ」


まさか、昨日言うなんて思ってたからな。


「宮本なんて返事すんだろうな」

「さぁ~」

「さぁ~って興味なしってか、」


興味も何も、
二人のことを俺が何か言える立場じゃねーし。


「宮本って、お前のこと好きなんだろう?」

「は?」

「何驚いてんだよ。宮本見てれば分かるだろう」

「分かる、か?」

「分かるよ。告られてんだろう?」

「ん、まー」

「で?」

「で?って何だよ」

「返事だよ。返事」

「返事もなにも……」


教室で笑っている宮本に視線を向けた。
告られたけど、アイツは返事さえさせてくれない。

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