半分のキモチ
清水のことは好き。
だけど、俺様自己中って思うのは本当だった。


「普通って……無かったことされてるみたいでムカつくんだもん」

「愛子……」


一応これでも色々考えたつもりだった。

清水とはクラスの中では仲の良い方だったし、
気まずくなるのは嫌だな……とか。

清水に変に気を使われたら嫌だな……とか。

だけど、実際は普通。
何時もと変わらないって何?

無関心じゃん。

ムカつき過ぎてへこむよ。


「でもさ、清水君だって色々考えてるとは思うよ。ま、愛子が言うように俺様自己中だけどさ。人の気持ちは分かってる人だよ」

「……私がわがままなのかな?普通にしてくれるって、有りがたいことなの?」

「ん……私は普通にしてもらえたら、嬉しいかな」

「そっか、朝からごめんね」


重い話で……

京子が「大丈夫だよ」と言ってくれた時


「宮本マジ何なんだよー」と清水がかっちゃんと教室へ入って来た。


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