半分のキモチ
朝からクラスが騒がしい。
平穏にしたいと思っていても、自分の意思とは関係ないところで何かが起こってしまう。


「ちょっと、愛子!清水君、彼女と別れたんだって!」

「別れた?何で?」

「知らないよ。愛子も知らなかったの?」

「あっ、うん」

「そっか、」

「って言うか何情報?」

「清水の彼女の友達から……」

「友達からか」

「何か愛子のこと聞かれたけど、清水君と何かあったの?」


何かあったと言えばあった。
だけど、どうしてあんな風になったかと聞かれたら説明出来ない。
それはきっと清水も同じだろう。


「だからイロイロだって言ってんだろう」


男子からの質問にうんざりしているように見えた。


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