半分のキモチ
ちらっと見た清水と視線が合う。
清水は無表情のまま私から視線を外すと「うるせーな」と声を荒げた。


「はい。はい。清水は気が立ってるから向こうに行った!行った!」


三上君がシッシッと周りに居る人を追い払っていた。


「愛子?」

「あっ、清水と何もないよ」

「本当?」

「ない。ない。あの清水だよ。私の扱い見てれば分かるじゃん」

「……見てるから聞いてるんだけどね。何もないなら良いけど、清水の元カノの友達が機嫌悪く感じたから」

「そ、なんだ」

「何?何?」


私と京子の間にかっちゃんが入って来た。


「何でもないよ」


京子はかっちゃんにそう返して「何かあったら言ってね」と京子が私から離れて行った。


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