半分のキモチ
「中山も誘っておいでよ」

「あっ、うん。でもさ……」


素直には頷けない。
かっちゃんの気持ちを知ってるし。


「気晴らし!気晴らし!あっ、中山!」


かっちゃんは少し離れた所に居た京子を呼んだ。


「何?」

「土曜ってヒマ?ヒマなら宮本とライブ来ない?」

「ライブ?誰の?」


京子も私と同じことを言ったのがちょっと笑えて「かっちゃんのだって」と私は笑って京子に伝えた。


「へぇ~かっちゃんバンドやってたんだ。私は良いけど」


京子が私に視線を向けたのに「じゃあ、決まり」と答えたのはかっちゃんだった。


「じゃあ、詳しいことは宮本に連絡するから」

「あっ、分かった」


半ば強引に話しは進んでいった。


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