半分のキモチ
京子と話してると「宮本!」とライブハウスの方から声が聞こえた。
かっちゃんは私と京子を見つけると駆け寄って私の腕を掴んで「ほら、行くよ」とグイグイ歩き出す。
「か、克巳さん……あの、これ」
かっちゃんの足が止まる。
「今日のライブ頑張って下さい」
可愛らし子が真っ赤になって紙袋をかっちゃんの前に差し出している。
「ありがとう」
かっちゃんは慣れたようにニコッと笑うとその紙袋を受け取り「ほら、宮本」とまた私の腕を引く。
「かっちゃんモテるじゃん」
京子が私の後ろから冷やかすように声をかけた。
「俺の歌聞いたら二人とも俺に惚れちゃうよ」
「は?かっちゃんは愛子に惚れて欲しいんでしょ」
「バレた?」
「バレてるよ」
二人の会話を呆れたように聞いていた。
かっちゃんが中まで連れて行ってくれて「俺らラストだから、絶対に帰るなよ」と念を押してバックステージに消えて行った。
かっちゃんは私と京子を見つけると駆け寄って私の腕を掴んで「ほら、行くよ」とグイグイ歩き出す。
「か、克巳さん……あの、これ」
かっちゃんの足が止まる。
「今日のライブ頑張って下さい」
可愛らし子が真っ赤になって紙袋をかっちゃんの前に差し出している。
「ありがとう」
かっちゃんは慣れたようにニコッと笑うとその紙袋を受け取り「ほら、宮本」とまた私の腕を引く。
「かっちゃんモテるじゃん」
京子が私の後ろから冷やかすように声をかけた。
「俺の歌聞いたら二人とも俺に惚れちゃうよ」
「は?かっちゃんは愛子に惚れて欲しいんでしょ」
「バレた?」
「バレてるよ」
二人の会話を呆れたように聞いていた。
かっちゃんが中まで連れて行ってくれて「俺らラストだから、絶対に帰るなよ」と念を押してバックステージに消えて行った。