半分のキモチ
リサと別れてイライラが増した。


"自分にとって一番大切な奴"


三上に言われてからずっと考えてる。

"好き"と言う気持ちはリサだけ。
だけど"笑って欲しい"と強く願うのは宮本だった。


俺が笑わせてやれないと自覚しているからそう強く願うのか
強く願う気持ちが好きと言うことなのか


チッと舌打ちをして駅のホームへ入ろうとした時宮本の姿が見えた。


何やってんだアイツ……
駐輪場って、アイツ電車通だったはずだけど。


宮本の姿が見える駐輪場の方へ足を向けると、女の怒鳴り声が聞こえた。
その声は宮本のものじゃない。


「何やってんだよ!」


あの日と同じだった。
宮本を抱きしめたあの日と……


頭の中は真っ白で体が先に動いていた。


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