この手を離さない
差し込んできたひとすじの光

「正直驚いた。光輝があんなしっかりした奴だったなんて。自分の身体のことより私の心配をしてくれて……。でもね、そんなのいらない。受け入れてもらえないなら……こんな優しさ残酷なだけだよ!」



授業が終わり、理沙と未央とBerryへ向かった。



光輝が事故にあったのは夏休みだった。


早いもので、今では外は木々が色づき始め肌寒い空気によって私達の服装も長袖に変わった。


「奈美お疲れ様。勇気出したよね。偉かったよ」


「今日は奈美の慰労会しようって未央と話してたんだよ」


ありがとうと力なく答え、注文した紅茶を前に力なく乾杯の杯を交わした。



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