この手を離さない
そして何より、すれ違う人々の視線。



私達の住む地域が閉鎖的なだけなのかも知れないが、この視線にさらされるのなら外出したくないと感じる程、突きささる視線は痛みを伴うものだった。



光輝はこれからこんな視線にさらされながら生きていかなくてはならないのか。


そう思うと、永遠に家の中に籠っていてほしいと願いたくなってしまった。


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