この手を離さない
光輝との再会に胸を弾ませる私を見て、理沙が口を開いた。
「これはね、絶対に言うなって固く口止めされたんだけどさ。光輝ね、この3ヶ月間、ずっと奈美が来るの待ってたみたいだよ」
「そうそう!私とも理沙とも連絡はとっていたんだけど、必ず聞くんだよ。『奈美はどうしてる?』って。しかもね、ふふっ」
「未央笑い過ぎ!」
と言う理沙も笑いを必死でこらえている。
「光輝ね、病室のそばで足音が聞こえるたびに聞き耳立ててドアをじーっと見るんだよ。私達がお見舞いに行く時もそう。それで、私達の顔見てあからさまにガッカリしてるの。ため息ついちゃってさ。だれを待ってるんでしょうかねー!?」
未央がニヤニヤしながら私のほっぺをつついた。
「これはね、絶対に言うなって固く口止めされたんだけどさ。光輝ね、この3ヶ月間、ずっと奈美が来るの待ってたみたいだよ」
「そうそう!私とも理沙とも連絡はとっていたんだけど、必ず聞くんだよ。『奈美はどうしてる?』って。しかもね、ふふっ」
「未央笑い過ぎ!」
と言う理沙も笑いを必死でこらえている。
「光輝ね、病室のそばで足音が聞こえるたびに聞き耳立ててドアをじーっと見るんだよ。私達がお見舞いに行く時もそう。それで、私達の顔見てあからさまにガッカリしてるの。ため息ついちゃってさ。だれを待ってるんでしょうかねー!?」
未央がニヤニヤしながら私のほっぺをつついた。