この手を離さない
「そっか、秋元君はバスケ歴長いんだっけね。そうそう!違いって言ったらダブルドリブルがない位かな。あとね、障害の程度によって持ち点が決まってるんだよ。重い方から1点〜4.5点まであってね、秋元君の場合は2.5点位になるんじゃないかな。あっもちろんお医者さんに相談してからだけどね」
「え!重い方からなのに、俺は1番低い点じゃないんですか!?」
光輝が驚きの声を上げた。
私も同じくらい驚き、言葉を発しようとしたが何から聞けばいいのか分からずただ中村さんを見つめていた。
「はぁ?おまえそれは図々しいってもんだろ!低い点数はおまえなんかより重度の人のためにあるんだよ!」
側で聞いていた斎藤さんが笑いながら光輝の車いすにぶつかった。
「え!重い方からなのに、俺は1番低い点じゃないんですか!?」
光輝が驚きの声を上げた。
私も同じくらい驚き、言葉を発しようとしたが何から聞けばいいのか分からずただ中村さんを見つめていた。
「はぁ?おまえそれは図々しいってもんだろ!低い点数はおまえなんかより重度の人のためにあるんだよ!」
側で聞いていた斎藤さんが笑いながら光輝の車いすにぶつかった。