この手を離さない
未央の好きな人というのは、バスケ部に所属する1学年上の先輩だ。



入学と同時にバスケ部に入部した光輝は、否応なしにその人に惹かれ続ける未央の姿を目の当たりにしなければならなかった。



しかし、光輝はふてくされることなく未央をそばで励まし支え続けていた。



今までの彼女達に対してとはまるで違い、光輝の未央への想いは深く強いものだった。



……なんなのよ。




光輝、あなたいつからそんな健気なキャラになっちゃったの?



なんて、聞くだけヤボだよね。



未央を想う光輝の姿は、まさに光輝を見つめる私そのものだった。


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