この手を離さない
「お父さん、お母さん、ごめんなさい。私は光輝が好きなの。光輝と一緒にいられるならどんな苦労だって乗り越える覚悟があるけど、逆に光輝のそばにいられないなら私は生きていくことさえ無理かもしれないの。でも、ちゃんと就職して、自分のことは自分でちゃんとやるよ!ただ、私はきっと生涯独身だし、お父さん達に孫を抱かせてあげられないかもしれないかもしれないけど……。これが私の幸せなの。こんな親不幸の娘を許してください」



私は正直に自分の気持ちを話した。



そして、今度は私2人に向かって深々と頭を下げた。



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