この手を離さない
「次はお隣、ホテル内でーす!」




未央の掛け声で、私達招待客は披露宴の会場に向かうことになった。



「光輝、私達も行こう!」



光輝に声をかけると、光輝の視線はみんなとは違う方向を向いていた。



「なあ、奈美。その前に、ちょっとチャペルに寄ってもらっていい?」



「いいけど、何か忘れもの?私が取ってこようか?」



「いや、悪いけどどうしても連れて行ってもらいたいんだ」



光輝の説得に負け、疑問を抱えたままチャペルに向かった。



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