この手を離さない
「でもさ、1番つらい時、俺が弱音を吐けるのは奈美の前だけだったんだ。一時期は死んだ方が楽になれるんじゃないかって位に思いつめていたんだけど、生きたいと思えたのは奈美のおかげだよ」



そう言って、光輝は笑いながら私の目の前に回りこみ手を取った。



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