この手を離さない
側にいて見張ったところで止められるものではないこと位分かっているけれど、自分の目の届かない所で何かが起こるのは嫌だ。



それを阻止できないのだとしても、起こったことは把握していたい。



それ以前に、光輝と離れたことがなかった私には、光輝と異なる職場で働く自分の姿が想像できない。



こうして改めて振り返ると、21年の私の生涯はどこを切り取っても光輝がいる。


< 22 / 191 >

この作品をシェア

pagetop