この手を離さない
「ところで理沙、あんたのダーリンはずっと東京に残るの?」
「一応はこっちの大学院も受けるとは言ってたけど、受かるとは限らないしね。まあ、遠距離も慣れたからいいんだけど。今は通話料の定額プランも多いから助かるよ」
理沙と彼氏は、月に1回は必ずお互いから等距離の場所で会っているという。
「奈美!理沙の心配してる場合じゃないでしょ」
未央がアイスコーヒーを片手に戻ってきた。
「ウーロン茶じゃなくていいの?」
「橋田先輩がコーヒー党だから、私も慣れておこうかなと思ってね。それより光輝のことだけどさ、下級生が騒いでたよ。意外とモテるよね。奈美も少しは焦りなさい!」
「分かってるけどさ。どうしろっていうの?」
私は頭を抱えテーブルに突っ伏した。
「奈美は今更ってことを気にし過ぎだよ」
理沙が私の背中を優しくさすった。
「一応はこっちの大学院も受けるとは言ってたけど、受かるとは限らないしね。まあ、遠距離も慣れたからいいんだけど。今は通話料の定額プランも多いから助かるよ」
理沙と彼氏は、月に1回は必ずお互いから等距離の場所で会っているという。
「奈美!理沙の心配してる場合じゃないでしょ」
未央がアイスコーヒーを片手に戻ってきた。
「ウーロン茶じゃなくていいの?」
「橋田先輩がコーヒー党だから、私も慣れておこうかなと思ってね。それより光輝のことだけどさ、下級生が騒いでたよ。意外とモテるよね。奈美も少しは焦りなさい!」
「分かってるけどさ。どうしろっていうの?」
私は頭を抱えテーブルに突っ伏した。
「奈美は今更ってことを気にし過ぎだよ」
理沙が私の背中を優しくさすった。