この手を離さない
自分の臆病さが嫌になる。



こんなぬるま湯みたいな状況でいていいわけないのに、第一歩が踏み出せない。



私は光輝を信じている。



たとえ私の想いが受け入れられなかったとしても、光輝は私を邪険に扱うような卑怯な男じゃない。



でも、根がすごく優しい奴だから、そうなったらきっと一生私に対して罪悪感を抱き続けるだろう。



そんなことはさせたくない。



私は素のままの光輝と一緒にいたい。


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