この手を離さない
理沙と別れ未央と共に部活に向かう途中、携帯の着信音がけたたましく鳴り響いた。



マナーモードにし忘れたのかと、慌てて鞄の中を探った。



未央を先に行くよう促し、通話ボタンを押した。



着信はお母さんからだった。



「もしもし、お母さん?どうしたの?」



「どうしたのじゃないわよ!事故に遭ったの!」



「ええ?お母さんが!?」



「違うわよ!とにかく事故に遭ったの!」



「だから、誰が?まさかお父さんが?」



「違う!光輝君が……」







!!!





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