この手を離さない
ただ側にいたいだけ
翌日になり、朝から私は落ち着かない。
午前中で終わる部活ですら長く感じ、早く病院に行きたい!とそればかりを考えていた。
そんな私の様子を、隣で冷やかすように眺めている女が約1名いるが、今はそんなことはどうでもいい。
待ちに待った部活終了、挨拶する間も惜しく後片付けに取り掛かり、1番に体育館を飛び出した。
予約していたタクシーに飛び乗り一目散に病院に向かった。
それは昨日とは全く違う幸せな時間で、あっという間に病院に到着し、軽やかな足取りで光輝の病室を探した。
一般病棟にいると思っていた光輝は、集中治療室にいた。
心電図や酸素マスクといった仰々しい数々の医療器具が身体中にくくりつけられている。
光輝ママが私に気づき顔を上げた。
「奈美ちゃん、来てくれてありがとう!ほら光輝、奈美ちゃん来てくれたわよ」
午前中で終わる部活ですら長く感じ、早く病院に行きたい!とそればかりを考えていた。
そんな私の様子を、隣で冷やかすように眺めている女が約1名いるが、今はそんなことはどうでもいい。
待ちに待った部活終了、挨拶する間も惜しく後片付けに取り掛かり、1番に体育館を飛び出した。
予約していたタクシーに飛び乗り一目散に病院に向かった。
それは昨日とは全く違う幸せな時間で、あっという間に病院に到着し、軽やかな足取りで光輝の病室を探した。
一般病棟にいると思っていた光輝は、集中治療室にいた。
心電図や酸素マスクといった仰々しい数々の医療器具が身体中にくくりつけられている。
光輝ママが私に気づき顔を上げた。
「奈美ちゃん、来てくれてありがとう!ほら光輝、奈美ちゃん来てくれたわよ」