ソルト


「ただいまー」

家に着くと、たまたま家にいたお母さんが慌てて出てくる。


「おかえり、橘花。学校から電話あったけど足大丈夫なの…?って、あら?」

まくし立てるように話していたお母さんがやっと和樹に気付き、ニヤッとする。

「そういうことねぇ」

「いや、絶対ちがうんだけど…」

「こんにちは、橘花の友達の瀬野っていいます。」

和樹も慌てて自己紹介をするも、お母さんは終始ニヤニヤしていて、私が恥ずかしいほどだった。


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