ソルト

「俺と芽莉が付き合い出したのは中学生の時だったけど、
俺と俺の兄貴の隆明(タカアキ)と芽莉は小さい頃からの幼なじみだったんだ。」


「うん」


「芽莉は10歳も離れた兄貴のことが本気で好きだった。高校生になったら告白するんだ、って、幸せそうに言ってた」


和樹が一呼吸して少し長い前髪をかきあげる。

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