ソルト


私の願い事、

『 好きな人の大切な人になりたい 』

その願い事に一歩近づけたような気がした。



鞄を取りに教室へ戻る途中、うすい橙色の短冊、私と同じ短冊が誰かに折り畳まれているのが目に入った。


(私のじゃないかもしれないしな)


そう思って気にせず和樹の元へと向かった。

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