ソルト


「ちょっと待ってて」

よじ登ると中からドアノブを回した。

外側には付いていないので、どうやら中からじゃないと開かない仕組みらしい。


「大丈夫なの??」

不安になって聞くと、大丈夫大丈夫、とまた手を繋いでくれた。

「足元、気を付けて」

少し暗く、足からはサラサラとした砂の感覚がする。


「段差あるよ」

そう言って手を引っ張られて上がって前を向くと、
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