Life


「私ね、‥こんな事言ったら気持ち悪いヤツだ、って思うかもしれないけど
伶奈ちゃんが初めての友達なの。」

「…そうなの?」

「うん。
私ね、生まれつき目以外に心臓も悪いらしいんだ。
そのせいで、ずーっと入院生活だったから、友達なんか出来なかったの。」


私は時に相槌を打ち頷きながらルイの話に耳を傾けていた。


そして聞けば聞くほど自分とは正反対の人間だと思い知らされる。


「じゃあ私がルイの友達1号だね。」

「…引いた?」

「引かないよ。むしろスゲェって思った。」

「何で?」

「私だったら友達や誰かがいなきゃ成り立たない。
その点ルイは友達がいなくてもしっかり生きてるじゃん。
それって結構スゴイよ」

「そう‥かなあ?」

「うん。」

「何か‥嬉しいなぁ」


そう言って照れたようにはにかんでルイは又、笑った。




< 5 / 6 >

この作品をシェア

pagetop