Life
「私ね、‥こんな事言ったら気持ち悪いヤツだ、って思うかもしれないけど
伶奈ちゃんが初めての友達なの。」
「…そうなの?」
「うん。
私ね、生まれつき目以外に心臓も悪いらしいんだ。
そのせいで、ずーっと入院生活だったから、友達なんか出来なかったの。」
私は時に相槌を打ち頷きながらルイの話に耳を傾けていた。
そして聞けば聞くほど自分とは正反対の人間だと思い知らされる。
「じゃあ私がルイの友達1号だね。」
「…引いた?」
「引かないよ。むしろスゲェって思った。」
「何で?」
「私だったら友達や誰かがいなきゃ成り立たない。
その点ルイは友達がいなくてもしっかり生きてるじゃん。
それって結構スゴイよ」
「そう‥かなあ?」
「うん。」
「何か‥嬉しいなぁ」
そう言って照れたようにはにかんでルイは又、笑った。