シンジツ
ひとりぼっちはいやだ
こんにちは、酒匂 美那(さかわみな)です。
なんか今、緊急事態っぽいです。
「出てけ、裏切り者」
なんか裏切り者扱いされてます。
「なんで美那が裏切り者なの、晴」
星崎 晴(ほしざきはる) は、私の彼氏であって、桜駕(おうが)の28代目総長。
「みーちゃんに裏切られた、あのみーちゃんが裏切った」
そうぶつぶつ呟いてるのは、桜駕の幹部の仮宮 葵(かりみやあおい)。
他にも幹部は6人いるが、幹部室に今いるのは晴と葵だけ。
「晴、葵、いつ美那が裏切ったの?証拠は?」
私が聞いても2人は無視。
「だから証拠はって聞いてんじゃん!」
「うるっせぇな!!!」
晴の声に肩がビクッと震えた。
「もう、いいよ…美那が何したか知らないけど、2人は美那がここにいるのが、嫌なんだね」
「またひとりぼっちだぁ…ばいばい」
私はそう言って倉庫を出たーーーーー