シンジツ




なんなの、晴。


私がいつ裏切ったの。


あんなにみんなのこと、大好きって、信じてるって…せっかく、思えたのに。



桜駕の姫である私は、クラスの人からも疎遠され、数年前まで3人家族だったはずなのに、母親は知らない男と家を出て行った。



私に残ってるのは、なにもせずにただ酒を飲んで私を殴るひどい父親だけ。



みんなは私のこと裏切ったって言ってるけど、心当たりのない私からしたら、みんなが私を裏切ったんだよ…?



晴…好きだよ、大好きだよ。


私の心の中とは裏腹に、今夜は星が輝いていた。



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