シンジツ
その言葉が発されると、私は無表情になる。
「うっ…」
防音室に入った瞬間殴られ、蹴られ、私の心は限界に近かった。
母親がいるときは優しかった父親。
けど、数年前に母親が出て行ったきり、私に暴言、暴行するようになった。
このことは桜駕の人たちには知られてない。
まぁ、もう私は裏切り者らしいし。
まだ父親にヤられてないだけマシかな、とか思いつつ、殴られる。
父親は顔を殴らない。
殴るのは、服で隠れるところだけ。
その方が私にもありがたい。
「早く買って来て、作れ」
その言葉で私は解放されたーーー