スターチスのように
『水に濡れましたの。』



『水は水でもトイレの水だよね。』



女子はクスッと笑いながら言った。



『ローズ…本当か?』



『ええ』



『なら。俺が新しい服を仕立て屋に仕立てさせよう。』



『恐れ入ります、ですがわたくし、このお召し物の方が良かったから…』



(このお召し物はレオが選んでくださったのですもの。)



『なっ私達の服も仕立てさせなさいよ。』



『なんでお前らの為に動かなきゃならないんだ?』
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