スターチスのように
『俺のいうこと聞けねぇのか?来い』



ピエールはそうゆうとローズのつけてる髪飾りをブチッと引っ張りちぎった。



『えっ?嘘』



ローズはペタンとその場にしゃがみこんで泣き崩れた。



『この髪飾り簡単に壊れるなんて安物だな。新しいの買ってやるよ。』



ピエールはそう言ってローズに手を伸ばした。



【パシッ】



『嫌…いらないこれじゃなきゃ嫌。』



『なら同じもの買ってやるよ。』



『これしか嫌。いくら同じものでももらった人違うもん。だからピエールからもらったのなんか嫌』



『お前こいつを泣かせるようじゃ一生こいつの心は奪えねぇな!』



『ローズ…大丈夫か?』



『うん…えっと…そのレオ壊しちゃってごめんなさい。』



『何でお前が謝るの?お前が壊した訳じゃないのに。』
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