スターチスのように
『可愛くて優しくて泣き虫で魔法が下手な人です。』



『魔女族ってこと?』



『そうです。ローズさまには好きな方はいらっしゃいますか?』



『いるわ。いつの記憶かわからないのだけど頭の中でたまに出てくる人だけど顔だけがわからないの。』



『では何故好きなことがおわかりで?』



『わからないけどその人を思い出す度に胸が暖かくなってくるの。』



『そうですか…僕でしたらその方?の事を知っています。』



『本当?会わせて!!一目でいいから会いたいの』



『それはなりません。その方は平民です。身分が違います。』



『なんで身分が違うとダメなの?』



『僕にもわかりません。僕の好きな人も身分が違う上流階級の方です。』



『えっ?紹介してあげる。どこの人?』



『お教えできません。』



『なぜですの?』



『僕にも事情があるので…』
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