スターチスのように
(お腹がすいているのになんでもらったものを捨てるの?)



その後わたくしは三人の男の人に薄暗い物置へと連れてかれた。



真っ暗で出入口といえば窓と男達のいる部屋につながるドアだけ…



『あいつ皇女そっくりだ、金になりそうだな。』



奥の部屋から男達の声が聞こえてくる…



まだわたくしが皇女だとは気づいてないようね…



『どうしましょう、早くここから逃げ出さなくてわ』



ローズが困った口ぶりでそう(つぶや)いた。
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