スターチスのように
『こい皇女さんよー』



ローズは『えっ?あっあなた前に服屋さんの前で襲って来た…』とビックリした顔で言った。



『よく憶えてたな。今日はあの男いねぇんだなぁよしお前の部屋は地下牢な。さあ来い』



そう言うとローズのくるりと巻かれた長い桃色の髪を引っ張った。



『嫌放して、痛い!!』



ローズはそういいながら抵抗した。



《ドン》



鈍い音とともに頬に床の冷たさが伝わってきた。



『痛』



ローズがそう言ってる間に男は荷物を取り上げた。



『何するの?荷物返して』



『あの男が助けに来たら返してやるよ。コレはあいつの貸しなんだよ。あいつはお前のことを大切だから、お前にひどいことしたら来るはずだ。』
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