スターチスのように
『大丈夫だよ。自分の命ぐらい守れるよ』



『俺についてくるな』



『えっ嫌だ!私も、ついていく』



『これは命令だ。ついてくるな』



『ならもういい!私一人で旅に出るから。付いてこないでよ』



『危ねえつってんだろ。』



『ダメだよ…これは伝統だから私の代で止めるわけにはいかないの…』



ローズは悪戯そうにそう微笑んだ。



『ああーもう!!わかった…お前が旅に出たいのなら出ればいい。ただしお前一人では危ない。俺についてこい。』
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