甘いキスに溺れてく
チョコレートを食べ終わった一ノ宮主任は何故か私に距離を縮めてきた。
えっ…
段々と近づいてくる一ノ宮主任の顔に、私は動く事が出来ずにドキドキしていた。
「なぁ…田辺もチョコレート食べたんだよな?」
「えっ、は、はいっ!」
「一個じゃ甘さが足りないから分けてくれる?」
「えっ?」
その瞬間に一ノ宮主任は私にキスをした。
突然のキスに私は驚きを隠せなかった。
だが次の瞬間に私の唇を割って一ノ宮主任の舌が口の中に入ってきた。
チョコレートを食べたばかりの一ノ宮主任の舌から、私にもチョコレートの甘さが伝わった。
私の舌を見つけると絡ませてきて、甘さと一ノ宮主任のキスに酔いしれた私は自分から一ノ宮主任の首に手を回し、自らも舌を絡めた。
「んっ…」
時折漏れる声に
誰も居ないオフィスに響くリップ音
彼の甘いキスに私は溺れていた。