甘いキスに溺れてく
今だけでいい
その甘いキスに溺れさせて…。
そう思っていると一ノ宮主任は私を机の上に押し倒した。
そのまま一ノ宮主任は私のスカートに手を忍ばせてきて、その手が太ももに触れて思わず声が出てしまった。
「あっ…」
すると一ノ宮主任は急に私から体を離した。
「悪い…実は一年前から田辺の事が好きだった。彼氏が居ないと分かって抑えてた気持ちが先走って、キスしたら止まらなくなってしまって済まなかった。」
「私もっ、一ノ宮主任の事が、一年前から好きでした。
彼女が居ると思って諦めてました。」
まさかお互いが好きだったなんて思いもしなかった。
「何だ…それなら早くに気持ちを伝えとけば良かった。
お互いが好きって分かった以上はもう抑える必要ないよな?
抑えてきた分、もう止められない!」
そう言って再び一ノ宮主任の甘いキスが私の唇に落とされた。
バレンタインの夜、誰も居ないオフィスで再び私は甘いキスに溺れてく…。
【完】