佐伯くんの好きなヒト
「ね、佐伯くん。美優さんも一緒に晩御飯食べてもらったら?」
「え?」
此の期に及んで何を言っているのかと自分を殴りたくなる。
こんなことを言うなんて、私はとんでもないバカだ。
「や、なんで美優まで…」
「いーじゃんいーじゃんっ!私深雪ちゃんの手料理食べたーい」
「はっ?ちょ、美優!」
「美優さんもOKみたいだし、3人で食べようよ。ねっ?」
そこまで言って、渋々佐伯くんは承諾した。