佐伯くんの好きなヒト
「わぁーっ!美味しそう!」
そして夕飯の時間。
テーブルに並べたシチューを見て、美優さんは感嘆の声を上げた。
「凄いね深雪ちゃん!私なんかより全然料理上手なんだね!」
「いや、そんなこと…」
美優さんがこんなにも褒めてくれて、どうしても照れてしまう。
「早速食べよっ。ほら、奏多も座って座って!」
「ちょ、押すなって」
けど、さっきから見せられる2人の仲の良さに嫉妬してしまう自分が消えることはなかった。