【短】セント・ミステイク
それにお父さんがお母さんを好きになったという事は……お父さんによく似た性格の蜂谷も、私の事好きになってくれるかもしれない……って事じゃん?


「もちろんお父さんにも似て良かったし。お父さん、ビールまだ飲む?」


「小町…!さすがオレと千紘の娘……!絶対嫁にはやらないぞ!!」


ビールの瓶をお父さんに差し出すと、感涙を浮かべる夫に、妻は完全に呆れ返っていた。


それから晩ご飯を食べ終わってお風呂に入り、自分の部屋へ。


「フゥ……」


シャンプーの香りを漂わせる髪を1つにまとめてから、スクールバッグから1冊の本を取り出す。
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