【短】セント・ミステイク
本の表紙にはおいしそうなチョコレートが何種類も載っていて、見ているだけでヨダレが出そうだった。


この本は昨日学校帰りに寄った本屋さんで買った、チョコレートのレシピブック。


「何にしようかなぁ……」


パラパラとページを捲ると、表紙に負けない位おいしそうなチョコレートがたくさん。


私は1ページ1ページジックリと見て、蜂谷にあげるチョコレートを吟味した。


……そう。実はもうすぐバレンタイン。


来るべき2月14日、私は蜂谷に告白する気でいるのだ。


本当はチョコレートを渡すだけでも、物凄い緊張する。


でも………
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