【短】セント・ミステイク
そう、私は本当は蜂谷の事が好きなのだ。


最初はガチで嫌なヤツ!って思ってたんだけど、さりげに優しさもあって……去年……夏休みが終わったばかりの頃だったかな?


『うう…なんで分かってくれないのよ……』


『アレ?鷲森?』


お母さんとケンカして落ち込んでいると、たまたま通りかかった蜂谷が横に座る。


『親だって人間だもんよ。鷲森に鷲森の考えがある様に、鷲森のお袋さんにだって別の考えがあるんだろ。きちんと話し合えばきっと分かり合えるって』


いつもの腹黒さはどこへやら、とっても親身にアドバイスをしてくれたんだ。
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